今日は「生徒の気になるクセ」です。
私の教室にも毎日勉強する子供たちが元気にやってきます。授業時間中、私は各先生の授業の様子(=生徒の勉強の様子)を見て回ります。
そうした中で、どうも気になる、やはり気になる、という生徒のクセがあります。出来れば直したいクセです。参考までにご紹介いたします。
◇じっと頭の中で解法を考えるクセ
これは、数学・物理・化学といった科目で気になるクセです。問題を解く際に、問題文を読んだあとジッと頭の中で解法を考えてしまいます。そして、答えまでのすじ道が頭の中に描けると、初めて鉛筆を持つ手を動かしだします。これは、比較的勉強のできる生徒に時折見かけるクセです。難しくない問題の場合は、この方法でもノープロブレムです。ところが、少々ひねった問題になると、このやり方は最初の段階で詰まる危険性があります。詰まった場合には、10分たっても一行も書けずにギブアップすることになります。数学や物理・化学の問題は、「手を動かしながら考える」というアプローチを身につけたいものです。
◇長文問題で長文をよく読まないクセ
英語や国語で気になるクセです。英語や国語の受験指導をする際、よく「長文を読みだす前に先に各設問をザッとみて、何が問われているのかを把握した上で長文を読め」という話を聞きます。これは、限られた試験時間を効率的に配分するためと、もう1つは設問そのものが長文を理解する上でのヒントになっている場合もあるからです。私も受験生にはこのようなアドバイスをします。ところが、この手法を生半可に理解し、設問を読んだあと長文をシッカリ読まないで(設問に関係ありそうな部分だけ読んで)答えを書いてしまう生徒がいます。これは、本末転倒というしかありません。出された長文はシッカリ読んで十分文脈を咀嚼しなければ、正解にはたどり着けません。一刻も早く直したいクセです。
◇設問の問題文をよく読まないクセ
これは、全科目についていえる気になるクセです。1つは、問題文をよく読まないために、設問の指示に沿わない解答をしてしまうというケースがあります。「文中より書き抜け」とあるのに、自分の言葉で書いてしまったり、「誤ったものを選べ」とあるのに、正しいものを選んでしまったりといった間違いに繋がります。もう1つは、問題文をよく読めば、その中に解法のヒントがあるのにそこに気付かず、解答できなかったというようなケースです。数学や物理・化学の応用問題を解く際に時折みられるクセです。設問をシッカリ読みさえすれば苦労なく解ける問題を落としてしまうので、これも是非とも直したいクセです。
このほかにも、色々な気になるクセがあります。
私の教室では、授業を通じて、これらのクセを少しずつでも直すようにしています。
「普段から勉強しているのに何故成績が上がらないのだろう?」という疑問をおもちの保護者の皆さま、恐らく、あなたのお子さんには何らかの「クセ」がある筈です。その「クセ」がネックになているようであれば、なるべく早めに是正しておくのが良いでしょう。
個別教育ウインゲート 杉嶋