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5文型を使いこなそう

育志館大学受験科ウィンゲート講師の一色です。

 

英単語が覚えられなくてお困りの皆さん。

今回は初めて見る単語でも訳が分かるかもしれないというお話です。

まずは以下の文を訳してみてください。

 

That endelibered the dress dry.

 

今、「endeliber」の意味を検索しようとしましたか?

無駄です。これはさっき私が適当に作った単語で実在しません。

しかし、それでも英語に慣れている人は何となく訳せちゃうんです。

 

その秘密は文型です。

たとえ単語の意味が分からなくても、

S:That

V:endelibered

O:the dress

C:dry

の第五文型であることは分かりますよね。それだけ分かれば十分です。

まず、第五文型はOとCが主語述語の関係になっていて、これが意味の中心になっています。

この場合、とりあえず「服が乾いた」という事実を思い浮かべましょう。

 

次に、第五文型のS,Vはほぼ2通りの訳し方に分けることができます。

①Sが原因である

②Sが認識・主張する

もちろん例外もありますが、大雑把に言えばこの2つ。

後は細かなニュアンスが動詞によって違うだけなんです。

 

今回の文だとSが人ではないので②は考えにくいですよね。

ということは細かなニュアンスは分からないけれども、

「あれが原因で服が乾いた。」という訳が作れてしまうんです。

もちろん実際の入試だとこれでは足りません。

それでも、知らない単語が出てきたときや、長くて難しい文章の大まかな意味をつかみたいときには、こういう読み方も便利ですよ。

 

このように、文型が分かるだけで大まかな意味が分かってしまう場合が結構あるんです。

せっかくなのでもう1例

 

The storm prevented us from going there.

The storm kept us from going there.

 

この2文はともに「嵐が原因で私たちはそこへ行けなかった。」という意味になりますが。

この例文を覚えるときに皆さんはどう覚えましたか?

preventとkeepに特別な使い方があると思って覚えてもいいのですが、実際にはほぼ同じ訳の英文が別の動詞に置き換えても作れてしまいます。

discourageでもbanでもprohibitでも大体似たような意味になります。

実は「~のせいで~できない」の訳は動詞部分を訳しているのではなくて、fromの訳し方なんです。

これらの文も実は広義の第五文型と捉えることができて、Cがfrom~の形の時は「Sが原因でOがCしない(ではなくなる)」と訳せば大体OK。

そもそもfromは~から離れるという意味だと考えれば納得できませんか?

 

高校英語の一番最初に習う5文型と、その基礎となる品詞の知識は、実はとても便利なんです。

5文型は無駄だとかいう人もいますが、大抵は使い方を知らないだけではないでしょうか。

ただ、英語の文型の解釈が教科書の5文型だけではないのは確かです。

興味のある人は文型の解釈の種類について調べてみてください。

英語の世界がぐっと広がりますよ。

 

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