中3の理科の授業で，｢進化｣について教えました。

今では，「ヒトはサルから進化した」ということが，子どもでも知っている当たり前のことになっています。

ダーウィンの『進化論』では，「生物というのは，今生きている環境の中で生存競争に勝ち抜けるように変化（＝進化）していく」とされています。

しかし，｢ヒトはサルから進化した｣というのは本当でしょうか？

現代の科学からすれば，それは限りなく｢本当｣に近いといえると思います。

ただ，｢本当？｣と疑問を持ったことはありませんか？

進化に関してだけでなく，学校などで教わることに対して，｢本当？｣と疑問を持ったことはありませんか？

この問いを生徒たちにしても，おそらく｢ない｣と答える人が多いと思います。

教わったことに対して，疑問を持ったり，異議を唱えたりしても，テストの答えが変わるとは考えられないので，テストでは教わった通りに答えなければなりませんが・・・

アメリカなど，キリスト教徒の多い国では，｢人間などの生物は，神が造ったものなので，進化論は間違っている｣と考える人が多いそうです。

（アメリカのある大学の分析によると、進化論肯定派が過半数を突破したのは2016年のことで、2009年から2019年にかけて進化論肯定派に属する成人のアメリカ人の割合は40％から54％に上昇したとのこと）

宗教がからんでくるのは，別の話になってしまいますが，どんなことにも｢本当？｣と疑問を持つことは，非常にいいことだと思います。

疑問を持つことで，そのことについて調べてみたり，先生に聞いたりするようになります。

そうすることで，テストの答えは変わらなくても，そのことに対する理解が深まったり，ハッキリと記憶することができたりするようになります。

なんでもかんでも疑ってかかるのはよくありませんが，なんでもかんでも鵜呑みにするのもよくありません。

勉強に関わらず，普段から｢？｣と思ったことは，調べるなり，人に聞いてみるなりするべきです。

そうすることで，知識も増え，思考力も高まってくるはずです。

そうすることで，新しい自分に｢進化｣できるかもしれません！？

州見台スクール　岸本