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苦手な数学
みなさんこんにちは。大学受験科の谷です。
夏休みが目前に迫ってきました。自習室で生徒たちを指導して下さっている
チューターの先生は、受験生の時、精神的にも肉体的にも追い詰められて
夏休みが早く終わってほしくて仕方がなかったとおっしゃっていました。
夏を活かすも、活かさぬも受験生の皆さん次第。有意義な夏休みにしてほしいものです。
さて、今週も私の愛読している本を紹介したいと思います。
それは芳沢光雄著『ぼくも算数が苦手だった』です。
芳沢先生は、置換群と組合せ数学や数学教育を専門とする数学者・教育学者です。
置換群と組合せ数学が何かは知りませんが、とても難しいことを研究されているのでしょう。
私は、小学校の時から算数が苦手で、中学校ではチンプンカンプン。
高校では全くと言っていいほど数学の記憶がないくらい、数学が苦手だったのですが、
大学生になったとき、知人から「理系の人は成功する」というのを聞いて数学を学びなおそう
と考え、日々格闘しています。そのおかげか、以前よりも問題を解くのが苦痛ではなくなりました。
数学の勉強で大切なことを芳沢先生はこのようにおっしゃっています。
「世間では「
と思われているようですが、
をもっているのです。2次方程式は解(根)の公式で解けますが、 5次方程式は一般には解けません。
彼は 1815年にオスロの中学校に入りましたが、
特別におこなったのでした。それがきっかけとなって、数学者アーベルは誕生したのです。
(中略)
このように、
苦手とした人もたくさんいます。
ということです。算数の成績が悪いからといって、
「
「正解」
大切なのです。別に子どもを数学者にさせたいわけでもないし、
育てるほうが早道なのです。」
なかなか考えさせられますね。しかし、芳沢先生のおっしゃっておられることは全ての勉強に言えることだと思います。
たとえ、試験で結果がよくなくてもあきらめずに、「何故?」と粘り強く考え続けることこそが、大切だということですね。
受験生の皆さんは、焦りもあると思いますが、試行錯誤しながら考え抜く力を育ててくださいね。
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