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算数から数学へ

新年度の授業がスタートして,1週間が経ちました。

新しい学年には慣れたでしょうか?(学校ではまだ新学年にはなっていませんが・・・)

 

先週の新中1生の最初の数学の授業で,「中学からは,算数ではなく数学になります。」

「『算数』と言わないように,『数学』と言うように意識しましょう。」ということを言いました。

今日,ある新中1生が塾に来るなり「算数の宿題が・・・」と言い出したので,「『数学』って言うように,って言ったやん。」と。

今まで,小学校の6年間,「算数」と言い続けていたので,思わず「算数」と言ってしまうのも無理はありません。

しかし,今やっていること,これからやっていくことは,「算数」とは別物の「数学」なんだ,ということを意識してほしいという意味で,「『数学』と言うように。」と言ったのです。

 

小学校と中学校で,名称が変わる教科は「算数→数学」だけです。

他の教科は,学習する内容がより難しく,より深く,より細かくなっていく(だけ)と言えます。

ところが,算数/数学に関しては,「違う教科になる」といえます。

「算数」の「算」という漢字には,「かぞえる,計算する」という意味があるので,「算数」とは,「数をかぞえる勉強,数の計算をする教科」ということができます。

一方,「数学」は,読んで字のごとく,「数について学ぶ,数に関して研究する学問」ということができます。

つまり,「今までかぞえる程度のことしかしていなかったのが,学んでいく,研究していくように変わる」ということです。

大げさかもしれませんが,私が言いたいのは,「算数ではなく数学だと意識してほしい」ということです。

 

「算数」では,文章題などであまり意味が分かっていなくても,出てくる数字を使ってなんとなく計算すれば正解できる,なんてこともあります。

「数学」では,そうはいきません。

「こういう意味があって,こうするんだ」「こういう場合は,こういう考え方を使うんだ」と,論理的に考えていく必要があります。

簡単に言うと,「計算だけ出来たらいいってことじゃなくて,なぜそうなるのかを考えること,理解することが重要だ」ということです。

もっと簡単に言うと,「計算だけじゃないから,しっかり先生の説明を聞いて,よく考えて,やっていきましょう」ということです。

「算数ではなく数学だ」と意識していくことで,授業中「先生の説明をしっかり聞こう」となったり,問題をやっていくときに「こういう場合は・・・」としっかりと考えるようになったり,と。

まぁ,ゆうてる間にいつの間にか「算数」って言わなくなるんですけどね。

 

今のうちから『数学』を頑張って,他の新中1生に差をつけられるようにしましょう!

 

州見台スクール 岸本

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