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正確な理解

みなさんこんにちは。大学受験科の谷です。

ほとんどの高校が再開し、いよいよ本格的に授業がスタートしているようですね。

学校が終わると急いで自習室にやってきて、真剣に勉強している塾生を見ていると、こちらも身が引き締まります。

さて、受験生は受験する教科をまんべんなく勉強しなければならないのですが、後回しにされがちなのが国語です。

私も受験生の時は「日本人だから~。」が口癖で、国語の勉強を甘く見てしまっていたのです。

そんな私が最近購入した古文の参考書にはこのように書かれていました。

 

 

「「どうせ日本語だから―」。こんな考えが、高校生諸君の頭のどこかにこびりついていやしないかと、私は、いつも心配である。なるほど日本語ではある。だから、だいたいは理解できる。ばかでない限りは―。しかし、出題者が要求するのは、つねに「正確な理解」であって、もし「だいたいの理解」も理解の中に入るとお考えの諸君があるなら、私は「正確な理解」以外は理解でないと申しあげておきたい。」

 

なかなか鋭い意見だと思いますが、著者は伝説的な国文学者の小西甚一先生です。この本は昭和38年に出版されてから、「受験生の永遠のバイブル」として今も愛読されています。

ただ、60年前の参考書なので、現在の入試のパターンと問題がかけ離れていることや、解説や索引を含めると800ページ近くあることなどから、受験生にはおススメしません。

しかし、小西先生の仰った「正確な理解」はどの教科にも言えることだと思います。「だいたい~」ではなく「正確な理解」に近づけるようコツコツ頑張っていきましょう。

 

 

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