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奈良のシカ
きのう、“「奈良のシカ」独自の遺伝子型と判明”という,ニュースがありました。
奈良公園に生息する「奈良のシカ」が、独自の遺伝子型を持つ集団であることが、奈良教育大学などの研究で明らかになったそうです。
「奈良のシカ」が1000年以上にわたって人の手で保護されてきたことが科学的に示されたことになります。
紀伊半島のニホンジカには18種類の遺伝子型が確認され、大きく3つのグループに分かれることが明らかになったそうです。
かつては紀伊半島に広く分布していたシカは、6世紀ごろに人間活動の高まりにより生息域が縮小するなか「奈良のシカ」のグループが枝分かれました。
その後、戦乱により16世紀ごろにシカの生息域はさらに狭くなり、紀伊半島東部、西部の2グループに分かれたとしています。
現在は紀伊半島東部と西部のグループが混ざる一方で、奈良公園のシカは春日大社などを中心に宗教的に保護されたことで独自の遺伝子型を保ったとしています。
「神の鹿」として大切に守られてきたシカが、科学的にも特別なシカであるということが証明され、これから奈良のシカを見る目が変わりそうです。
小学生や中学生のみなさんは、こういったニュースをどのように受けとめているのでしょうか?
ニュースに限らず、学校で習ったことでも何でも、興味を持ったことに対して「将来、このことを勉強したい」「もっと詳しく知りたい」「研究したい」となって、さらに「そのために○○大学に行きたい」「△△学部に入りたい」となったら、勉強に対する意欲も湧いてくるのではないでしょうか。
そこまでいかなくても、いろいろなことを見聞きし、視野を広げ、いろいろなことに興味を持つことは非常に大事です。
今後、教え子の中から、何かの研究者や第一人者が出てくることを期待しています。
州見台スクール 岸本
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