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三角州ができる原因
育志館大学受験科ウィンゲート講師の一色です。
小学校の理科でも習う三角州。
この三角州ができる原因をちゃんと説明できるでしょうか。
「川の流れが緩やかになって、土砂が堆積するから」
多くの人がこう答えるでしょう。
もちろん正解です。
しかしよく考えてみると、なぜ三角州は河口にしかできないのでしょうか。
川の速度の変化が原因なら、似たような地形が川の中流でもできるはずです。
その場合、中州と呼ばれますよね。
岐阜県の木曽川で輪中が作られている大規模な中州は、当然河口から遠く離れていますが、三角州と同じような堆積作用によってできた地形と言えます。
しかし、その様な地形は河口付近が多いことも事実です。
河口付近には川の速度とは異なる原因がありそうです。
三角州ができるもう一つの原因は、川が運んでくる粘土が疎水コロイドだからです。
疎水コロイドの水溶液は少量の電解質を加えることで凝析します。
実は河口付近では、海水が混じることで電解質が加えられて凝析するために、より堆積しやすくなっているのです。
ネット上で三角州の原因を調べると、ほぼ流速の変化にしか触れていない情報ばかりです。
もっとも対象者によってはコロイドの話をしても分からないので、仕方ないのかもしれません。
その次に多いのがコロイドの話にしか触れていない物。
流速とコロイドの両方に触れているものはごくわずかしかありませんでした。
流速とコロイドのどちらの影響が大きいのかは、地形によるとしか言えません。
そのため三角州の原因としては、両方に触れていなければ不十分と言えます。
世の中の様々な現象について解説しているサイトや書籍はたくさんありますが、一面的な解説しかしていないことが多いですよね。
それはそれで仕方のないことではありますが、実際には色々な現象が複雑に関係しあって世の中が動いているということを、頭の隅に入れておくべきでしょう。
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