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どうして6月の雨が五月雨なのか
育志館大学受験科ウィンゲート講師の一色です。
古文を読んでいてよく混乱するのが、暦の問題。
今回は古文での暦のとらえ方のお話です。
よく、古文での季節は今と違って、
春:1~3月
夏:4~6月
秋:7~9月
冬:10~12月
だと教わりますね。
確かに今の感覚だと
春:3~5月
夏:6~8月
秋:9~11月
冬:12~2月
が近い気がします。
なるほど、昔は夏より秋の方が暑かったのか。
と思うかもしれませんが、これは正確ではありません。
古文を読むときはさらに、今と昔の暦の違いを考慮する必要があります。
たとえば今年(2021年)だと今日5/27は旧暦で4/16に当たります。
時代や地域によって使われる暦が多少違いますが、ざっと1ヵ月以上今の日付とはずれるわけです。
そこで古文での夏はいつ頃かというと、旧暦4~6月は今年の新暦で5/12~8/7にあたり、
さらに夏の始まりの立夏が5/5、秋の始まりの立秋が8/7ということになります。
どうですか?かなり今の夏のイメージと近いと思いませんか?
つまり古文を読むときに春夏秋冬が出てきたら、今の感覚通りに読んでいいのです。
夏は暑くて冬は寒い。千年以上この感覚は変わっていません。
気をつけるべきは日付のほう。古文の葉月(8月)を真夏だとイメージしてしまうとイメージがずれてしまいますね。
というわけでタイトルの五月雨について。
梅雨の雨を五月雨と言いますが、それは梅雨がだいたい旧暦5月頃にあたるためです。
新暦では梅雨と言えば6月のイメージですから、ずれた表現に見えてしまうわけですね。
ただし今年は記録的な梅雨入りの早さ。本当に5月に五月雨が降ってしまいました。
梅雨入りと言えば高校生は中間考査の季節です。テストは成績よりもその後の見直しが何より大事。
育志館ではせっかくのテストをやりっぱなしにはさせません。
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「わかる」「できる」を実感していただけます。5月の学習相談会は毎週土曜日17:00~18:30です。
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高校生になって、塾に通っていない方などはご気軽にお問合せください。
育志館大学受験科ウィンゲート 0774-66-2652
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