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あきらめない

みなさんこんにちは。大学受験科の谷です。

いよいよ梅雨の時期に入り、じめじめした日が続きそうですね。

塾生たちは、休校中の高校の課題がようやく片付いたようで、安心した顔をしています。

一日一日を無駄にせず、志望校合格に向けて努力を続けてほしいと思っています。

 

さて、今日は私が最近愛読している本をご紹介したいと思います。

それは、講談社学術文庫から出ている、増田義郎著『黄金の世界史』です。

 

著者の増田先生は、世界史で必ず覚える「大航海時代」の命名者としても有名です。

この本の中に、ハワード・カーターの著作『ツタンカーメンの墳墓』が引用されており、こんな一説があります。

 

「これが王家の谷における最後の発掘になるかと思われた。それまで六回も掘り続けてきたのに、結果はゼロだった。何ヵ月もぶっ続けに作業しても、なにも見つからないのだ。こういうときの絶望感の深さは、考古学者でなければ分からない。もう負けだ。撤退の準備をしてどこかよそで運を試そう、と危うく決心しかかっていた。ところが、最後の必死の力を振り絞って土に鍬を打ち込んだその瞬間、最も奔放な想像をもはるかに超える発見がなされたのである。」

 

ハワード・カーターは、イギリス人のエジプト考古学者で、当時、世紀の発見ともいわれたツタンカーメンの墓を掘り当てた人物です。

ツタンカーメンの墓がある王家の谷は現在、「古代都市テーベとその墓地遺跡」として世界遺産にも登録されています。

こんな成功をおさめた人物でさえ、不安と絶望の中で戦ってきたのかと思うと胸が熱くなります。

受験生にとって一番大事なことは「あきらめない」ことです。塾生たちと面談していると「○○大学に行きたいんですけど、今からではもう遅いですか。」のような質問をされることがあります。私も高校時代、塾の先生に同じような質問をして「早いか遅いかではなく、行きたい大学ならチャレンジすればいい。最後まであきらめるな。」と何度も応援していただき、受験を乗り切ることができました。私も今はそう生徒に伝えています。

受験生の皆さんも、最後まであきらめずに、チャレンジすることの尊さをハワード・カーターから学んでくださいね。

 

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