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「👁 no」を日本語に訳せ
育志館大学受験科ウィンゲート講師の一色です。
前回は称号の「prince」のお話をしたので、今回はミュージシャンの「Prince」のお話をしましょう。
今の中高生にはピンと来ないかもしれませんが、80年代を中心にアメリカで活躍したミュージシャンで、当時はMichael Jacksonと人気を二分していたレジェンドです。
ファンクやR&Bを原点にしつつもオリジナリティあふれる作品をたくさん作っていて、どちらかと言えばMichael派の私でも、代表曲を絞るのが難しいくらいです。
さて、そんなPrinceですが、彼はちょっと面白い英語の使い方をしています。
たとえば「Raspberry Beret」という曲。
クセの強い曲が多いイメージのPrinceの中でも比較的ポップで聞きやすい曲なのですが、その中にこんな歌詞があります。
Built like she was
She had the nerve 2 ask me
If I planned 2 do her any harm
ここで使われている「2」は文字通り数字の2ではありません。
同音意義の「to」の代用として使われています。
この曲にはこのような「2」が何か所も出てくるんですね。
彼は他の曲でも「for」を「4」、「you」を「U」にするなど似たような書き換えをあえてしているんです。
ちなみに表題の「👁 NO」もPrinceの曲名ですが、どういう意味か分かりましたか?
「EYE NO」つまり「I know」と読んでください。
こういう書き方がPrinceのオリジナルなのか、それとも元々スラングとして使われていたのか分かりませんが、少なくともPrinceによって広まった事は間違いありません。
今では結構よく見かけますよね。
Avril Lavigneの「Sk8er Boi」もその一つです。
他にもPrinceのアルバムに「Sign “☮︎” the Times」という名前のものがあります。
「☮」はピースサインを表す記号ですが、ここでは「o’」つまり「of」の代用として使われています。
同音異義ではないですが形が似ていて、しかもメッセージも込められているとても面白い表現ですね。
こういう表現は普段英語の曲を聴いていても気付けません。
歌詞カードを見て初めて分かることです。
音楽は必ずしも耳で聞くだけではないんですね。
英語に限らず、このように音声と記号が結合したり分離したりするところも言語の面白さのひとつです。
日本語でも「宿敵」と書いて「とも」と読んだりしますよね。
形式ばった文法も重要ですが、このような詩的な表現に触れると、より新しい言語を学ぶのが楽しくなりますよ。
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