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「並べる」と「選ぶ」の違いが分かりますか?
小学6年生の算数や中学2年生の数学で学習する場合の数という単元で、「並べなさい」「選びなさい」というフレーズがあります。この違いが分からないことで、この単元が苦手になってしまう生徒が多くいます。例えば次のような問題です。
6人(ABCDEF)の生徒がいます。
①6人から代表と副代表の2人の決め方は何通りありますか。
②6人から日直当番の2人の決め方は何通りありますか。
どちらも同じような問題ですが、①は「並べなさい」、②は「選びなさい」です。
① 代表は6人→副代表は残りの5人と考えられるので、6×5=30通り
② 日直1号は6人→日直2号は残りの5人→でもABとBA、ACとCA、・・・・1号と2号の区別をしないので 6×5÷2=15通り
並べたときに、区別がある場合はそのままですが、区別がつかない場合は÷2が必要です。日本語は難しいですね。
では、次の場合はどうでしょう。
6人(ABCDEF)の生徒がいます。
③6人から代表と副代表と書記の3人の決め方は何通りありますか。
➃6人から掃除当番の3人の決め方は何通りありますか。
③は区別がつくので、6×5×4=120通り
④は区別がつかない(ABCとACBとBACとBCAとCABとCBA の6通りの区別なし)ので、(6×5×4)÷6=20通りです。
高校生の数学になると、この「並べなさい」=「順列」、「選びなさい」=「組み合せ」として教わるようになります。
小学生や中学生の段階でもよく出てくるフレーズですが、しっかりと違いを理解していないと、頭の中が???となる問題です。
分かってしまえば簡単に解けますので、何度も似たような問題やパターンを繰り返して理解を深めておきましょう。
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