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じゃんけん問題 あいこは何通り

小学6年生や中学2年生で学習する「場合の数」で、とても身近ですが難しい問題があります。

それは「4人でじゃんけんを1回するとき、あいことなる手の出し方は全部で何通りになるでしょう。」という問題です。

2人でじゃんけんする場合は、あいこは「グーとグー」「パーとパー」「チョキとチョキ」の3通りで簡単です。

3人でじゃんけんする場合も、あいこは「グーとグーとグー」「パーとパーとパー」「チョキとチョキとチョキ」3通りと、

「グーとチョキとパー」の順番を入れかえた「グパチ」「グチパ」「パグチ」「パチグ」「チグパ」「チパグ」6通りの合計9通りです。

 

ところが、4人でじゃんけんする場合になると急に難しくなります。あいこになる場合をもれなく数えて正解を導くのは、いろいろなパターンを考えないといけません。

こういう場合によく使う思考方法の1つに「あいこ=すべての場合の数-あいこにならない場合の数」という数学的な考え方があります。

 

解き方 ABCDの4人で考えます。

すべての場合の数は、4人の場合3×3×3×3=81通り

1人が勝つ場合の数は、Aが「グ」「チ」「パ」で勝つ3パターン、BもCもDも同様なので、3×4=12通りです。

2人が勝つ場合の数は、ABが「グ」「チ」「パ」で勝つ3パターン、AC,AD,BC,BD,CDも同様なので、3×6=18通りです。

3人が勝つ場合の数は、ABCが「グ」「チ」「パ」で勝つ3パターン、ABD,ACD,BCDも同様なので、3×4=12通りです。

つまり、あいこにならない場合の数は、12+18+12=42通り

よって、あいこになる場合の数は、81-42=39通りとなります。

 

この問題は入試問題で使われたり、定期テストの満点防止問題としてもよく見かけます。

身近で考えやすい問題ですが、とても奥が深い問題です。このような問題を順序立てて調べて数え上げる力が、真の算数・数学の実力になっていきます。

じっくり考えて最後まで粘り強く解くことが、育志館の算数・数学の基本になっています。

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