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人はなぜ暴力を好むのか

こんにちは。育志館Wingateの川邉です。

私は常々,最新のニュースをお伝えしています。BBC Newsをスマートフォンに入れて聞いているからです。もちろん,最新のニュースはその都度,画面に表示されます。これを使えば,24時間いつでも最新のニュースを知ることができます。また海外ニュースは日本のニュースサイトよりも早く伝わることが多いので,非常に便利です。またすべて英語なので,英語の勉強には最適だと思います。

閑話休題

さて,つい2時間ほど前,ロシアがウクライナに侵攻した(プーチン大統領が軍事作戦を決定した)とのニュースが出ました。ウクライナ東部でプーチン大統領が独立を承認した2つの共和国の要請に応じたということになっていますが,やはりウクライナをロシアの一部として扱いたかったのでしょう。ロシア人の友人からも連絡がありました。彼女の妹がウクライナに住んでいるが,連絡が取れない。戦争が始まってしまった。プーチンは嫌いだ!と。市井の人々はそういう感情ではないでしょうか。

今回のロシアの侵攻,昨今の中国の南シナ海や台湾近辺での活動を見ていると,国家の覇権行動がエスカレートしているように思います。軍事作戦といった暴力で相手を屈服させる行動は,本当に相手を従えることができるのでしょうか?

これらの行動を見ていてある映画の1シーンを思い出しました。

その映画は,第87回アカデミー賞を受賞した『イミテーション・ゲーム』という映画です。第2次世界大戦中にドイツ軍の暗号を解読した,コンピューターの基本を考えたアラン・チューリングという人物を描いた物語と言えるでしょう。

そのシーンで次のようなことがありました。

長い苦労の末,暗号の解読に成功したチームでしたが,攻撃を受ける艦隊に注意を促そうとした仲間を,チューリングは強引に押し止めました。人命が優先と考える仲間は妨害した彼を殴りました。その時チューリングは次のように言っています。

「人はなぜ暴力を好むのか。それは暴力を振るうことで気持ちがスカッとするからだ。」

幼児虐待,児童虐待などの暴力を振るうことは,加害者にとってはストレス発散です。その時は完全に自分だけの感情ですね。相手のことは一切考えていません。世の中のあらゆる暴力は相手のことを考えずに行わずに,自分たちの快感のために行われていると言っても過言ではないでしょう。もちろん,戦争もこの中に含まれるのは言うまでもありません。

私たち日本人は平和的と長らく言われてきました。今でも他国に比べると,まだ少し控え気味とは思います。しかし昨今のさまざまな事件などを見ていると,日本人気質はなくなりつつあるとの危機感はあります。

今日は少し重〜い話となりましたが,世の中の動き,世界の動き,その中での自分の立ち位置をしっかりと見極めて,皆さんが,世界にとって役に立つ人になってほしいと思う今日この頃です。

育志館Wingateは4月より新しいコースになります。英語・数学を受験,基礎と分け,さらに文系,理系,文法,読解等細かく指導していきます。また個別コースも新たにスタートします。新たな1年をWingateで頑張りましょう。

育志館Wingate 0774-66-2652

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