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国会は英語で何?

育志館大学受験科ウィンゲート講師の一色です。

 

今回も選挙に関連するお話です。

皆さんは国会を英語で何というか分かりますか?

代表的なものだけでも

diet

congress

parliament

と他にも色んな言い方がありますが、これらは国によって呼び方が違います。

日本の国会はdiet。

今回はなぜ日本はdietを採用したのかについてお話してみたいと思います。

 

話は神聖ローマ帝国の時代にさかのぼります。

神聖ローマ帝国の帝国議会はラテン語でcuriaimperialis

curiaが議会、imperialisが帝国を意味する単語です。

一方ドイツ語では、Reichstag

Reichsが帝国、tagが日を意味する単語です。

Guten TagのTagですね。英語のdayに相当します。

直訳すれば「帝国の日」となりますが、この日に議会を開くと指定されることから、議会のことをTagというようになったようです。

 

この議会という意味のTagが英語でdietと訳されるようになりました。

瘦せるために頑張ることをdietと言いますが、これはdietの語源がdayで一日分の食料をdietと読んだことから生まれた用法です。

とにかくこのような経緯で、英語のdietに議会の意味が付け足されたわけです。

 

Reichstagという名前は、プロイセン王国のLandtagを経た後、ドイツ帝国にも受け継がれ、今のドイツ連邦でもReichsを連邦という意味のBundesに変えたBundestagが連邦議会の意味で使われています。

日本の国会は明治初期にできた大日本帝国憲法によって初めて作られました。

帝国憲法はプロイセン王国やドイツ帝国の憲法を参考に作られたので、国会の英訳として、Tagの英訳であるdietが採用されたのです。

 

ちょっとした英単語でも語源を辿ると面白い話がたくさん出てきますね。

 

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