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Interstellar

こんにちは! 育志館・加茂スクールの辻本晃平です。

 

先日、クリストファー・ノーラン監督の映画「インターステラー」を観に行ってきました。

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インターステラー?

日本には外来語が沢山ありますが、それでも聞き慣れない言葉ですね。

この「インターステラー」は日本語に訳すと「星間」となります。

また英語では「interstellar」と綴ります。

 

「星間」と日本語で書くと何となく想像がつきそうなものですよね。

文字通り「星(と星)の間」という認識で問題ないと思います。

 

でも実は英語のインターステラーも「文字通り」の意味なんですよ。

 

どういうことかというと、すなわち英語も日本語と同様に、interは 「~の間」という意味があり、stellar には「星」という意味があるということなのです。

 

また、inter の部分は英語で「接頭語」と呼ばれます。

この意味を覚えておくと非常に便利です。

 

どうしてかというと、同じinter を使った言葉では、例えばインターナショナル(international)があります。「国際的な」などと訳されることが多いですが、これもnationが「国の」という意味ですから、本来の意味は「国と国の間」ということになるわけです。

他にも身近な言葉でinternet(インターネット)やinterval(インターヴァル)などがありますね。

つまり、たとえ単語そのものの意味が分からなくても、この接頭語さえ知っていれば少なくともその単語には「~の間」という意味があるということが分かってしまうのです。

 

 

英語の文章―長文ですね―を読むとき、当たり前ですが「語彙力」が問われることになります。

しかし、どれだけ周到に単語を覚える努力をしても、ひとたび長文を読めば必ずといっていいほど、初見の、自分の知らない単語が出てくるものです。

学校や塾の宿題などであれば、その場で意味を調べて覚えてしまえばいいわけですが、もしこれが試験だったとしたら、調べることはできません。

残念ながら単語の意味は分からないままです。

 

仕方のないことです。

しかし、だからと言って、「分からない」とそこで読むのを諦めてしまうのか?

残念なことに実際、諦めてしまう生徒が多いのが事実ではないかと僕は思います。

 

そんな生徒たちの多くは、

 

分からない単語の文を理解できないまま読んでゆくうちに、気が付けばそもそも何の文章を読んでいるのかが分からなくなってしまうだから問題が解けない、間違えてしまう間違えるから長文は苦手だ苦手意識があるからやりたくない、逃げてしまうやらないからいつまでたっても出来るようにならない

という悪循環に陥ってしまっているのではないかと僕は想像します。

どうですか?当たらずも遠からずといったところではないでしょうか?

 

 

これはもう、やめましょう。

単語の意味が分からなくても、文章というものはその前後関係からある程度の意味を想像することができるのです。

これは日本語を読むときに皆さんがほとんど無意識的にやっていることです。

皆さんのよく知っている日本語なら、たとえ文章中に一つ意味の分からない単語があったからといって、文章全体が理解できないということはまずないですよね。

 

英語でも同じです。難易度は上がるかも知れませんが、「粘り強く」何度も何度も文章を読んで、書かれている場面を想像するのです。

そのとき、少なくともinter のような接頭語を知っていれば想像もいくらか容易になります。

日本語でも、例えば魚偏の単語「鮪」があったとして、これが「マグロ」と読めなくても「きっと何かの魚なんだろう」と想像することはできるはずです。よほど専門的な内容の文章でない限り、魚の種類までは分からなくとも問題ないはずです。

英語もそれと同じことなのです。

 

また、そもそも英語は一つの単語に二つも三つも意味があったりするわけですから、場面に応じてどのような意味でその単語が使われているのかをきちんと把握する必要があるわけです。

 

そしてこの場合もやはり、きちんと場面を想像できるかどうかがポイントなのではないかと僕は思います。

だからまずは場面を想像できるようになるまで何度も「粘り強く」熟読する練習が大事なのではないかと思うのです。

 

さて結局「インターステラー」はどんな映画だったか?

圧倒的に素晴らしい映画だったとだけ言っておきます。

終始、感動させられっぱなしの映画でした。

まだ観てない人のため、また、もう観たという人のためにも、僕が下手な要約はしないことにします。すいません。

どこかのインタビューでノーラン監督は「自分にとって重要なことの一つは、自分たちの子供たちのために映画を作るということ」と言っていたように思いますが、

この映画には、自分が幼少のころ映画を観て感動したように、今の子供たちにも感動してほしい、という彼の願いが込められているのでしょう。

観ていてそれがヒシヒシと伝わってきました。

 

やっぱり、どんな映画か気になりますか?笑

まずは一度、「どんな映画なのだろう?」と「想像」してみてはどうでしょうか。

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