こんにちは!育志館・加茂スクールの辻本晃平です。
イタリアの童話作家、ジャンニ・ロダーリの言葉で面白いものがあったので、引用させていただきます。
「子どもを読書嫌いにする9か条
―読書の技術は習えるが、読書への愛は習えない―」
① テレビの代用物として本を与えること
② 漫画の代用物として本を与えること
③ 昔の子どもはもっとたくさんの本を読んだものだと、いまの子どもに言うこと
④ 今の子どもは娯楽が多すぎると考えること
⑤ 読書が好きでないからといって、その責任を子どもに負わせ
ること
⑥ 本を拷問の道具に変えること
⑦ 子どもに本を読んでやることを拒否すること
⑧ 十分な選択を与えていないこと
⑨ 本を読みなさいと命令すること
うーむ。考えさせられますね。
また、このロダーリの言葉は読書のみならず、
他のことについても同様に言えそうな気がするのです。
というのも、こうして教師として授業をしていると、
⑨のように、つい生徒たちに「勉強しなさい!」などと
言ってしまうことがよくあるからです。
確かに叱ってあげることによって
彼らは一時的に勉強をするようになるわけですが、
しかし長い目で見ると、やはりロダーリの言うように
彼らはその叱られた経験によって「勉強嫌い」に
なってゆくのかもしれません。
それは一人の少年・少女の将来から、彼らの人生から、
あらゆる可能性を奪ってしまうことにも繋がるわけで、
それはとても恐ろしいことです。
さりとて、今、既にもう勉強をやる気になれないでいる生徒たちが、彼らが自分から机に向かうようになるためには、
果たして一体、僕はどのように接すればいいのでしょうか・・・
こんなロダーリの言葉を見ていると、
要するに大人は子供に「余計なこと言うな!するな!」と
言っているようにも、僕には聞こえてきます。
子供たちの好きにさせてあげればいいのだ、と。
では教師とは、結局のところ何をすべきなのか?
本当に、毎日分からないことだらけです。
ですが、きっと頭で考えすぎるのもよくないのでしょう。
今日もただ生徒ときちんと向き合おうと思います。
育志館・加茂スクール 辻本晃平